首・肩の痛みについて
首や肩は、
負担がかかりやすい部位
早めのケアでこりや痛みを防ぐ
首や肩の痛みは、長時間のデスクワークやスマートフォン操作、冷えやストレスなど、日常の小さな習慣が積み重なって起こります。筋肉の緊張が続くと、血流が悪くなり、こりやしびれ、頭痛につながることもあり、痛みを我慢して放置すると、症状が慢性化するおそれがもあります。無理をせず、違和感をおぼえた段階で早めに対処することが大切です。
こんな場合はご相談ください
- 肩こりがひどくて頭痛まで起こる
- 寝違えてから痛みが続いている
- 首の痛みで上を向けない
- しびれやだるさが腕まで広がる
- 肩が重くて腕が上がらない
- ストレートネックと診断された
- 長時間のデスクワークでこりが取れない
- マッサージをしてもすぐ戻ってしまう
代表的な疾患
- 頸椎症（けいついしょう）
- 胸郭出口症候群
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 頸肩腕症候群
- 頸椎症性神経根症
- むち打ち症（頸椎捻挫）
- ストレートネック（スマホ首）
- 肩甲骨まわりの筋膜炎
- 肩こり（筋緊張性肩こり）
- 肩関節脱臼・亜脱臼
- 五十肩（肩関節周囲炎）
- 関節リウマチによる肩の痛み
- 四十肩
- 頸椎椎間関節症
- 腱板損傷（けんばん断裂）
- 首・肩の神経痛（頸神経痛）
- 石灰沈着性腱板炎
- 肩の滑液包炎（肩峰下滑液包炎）
- 肩インピンジメント症候群
- 頸椎後縦靭帯骨化症(OPLL)
主な疾患
頚椎症
加齢や姿勢の影響で首の骨（頚椎）の変形や、椎間板のすり減りが起こる病気です。神経が圧迫されると、首や肩の痛みだけでなく、腕のしびれや力の入りにくさが現れることもあります。早期に治療することで進行を抑えられます。
ストレートネック（スマホ首）
本来カーブしている首の骨がまっすぐに伸びてしまう状態です。長時間のスマートフォン操作やデスクワークが原因となりやすく、首や肩のこり、頭痛、姿勢の悪化を引き起こします。正しい姿勢やストレッチが予防に役立ちます。
頚椎椎間板ヘルニア
首の椎間板が変性し、内部の組織が飛び出して神経を圧迫する病気です。首や肩の痛みに加え、腕や手のしびれ、脱力感が生じることがあります。保存療法で改善するケースも多く、症状に応じた治療が必要です。
胸郭出口症候群
鎖骨や肋骨のまわりにある神経や血管が圧迫されることで、腕や肩の痛み、しびれ、だるさが現れる病気です。なで肩や猫背、重い荷物を持つ動作などが原因となることがあります。姿勢の改善やストレッチが重要です。
寝違え
朝起きたときに首が痛くて動かせなくなる状態を指します。寝ている間の不自然な姿勢や冷えによって、首の筋肉に炎症が起こるのが主な原因です。無理に動かさず、安静と冷却で経過をみます。痛みが強い場合は早めの受診を。
むち打ち
交通事故などで首に強い衝撃を受け、筋肉や靭帯が損傷した状態です。痛みだけでなく、しびれや頭痛、倦怠感などが続くことがあります。画像検査で異常がなくても、炎症や筋緊張が残ることがあるため、適切な治療が必要です。
後縦靭帯骨化症
首の骨の後ろ側にある靭帯が硬くなり、骨のように変化して神経を圧迫する病気です。首の痛みや手足のしびれ、歩行時のふらつきなどがみられます。進行すると手術が必要になることもあり、早期診断が大切です。
よくあるご質問
肩こりと首の痛みは、どのタイミングで受診すればよいですか？
こりや違和感が数日続く場合や、痛みが強くなってきたときは早めの受診をおすすめします。しびれや頭痛を伴う場合、神経が圧迫されている可能性もあります。放置すると慢性化しやすいため、早めに原因を調べて適切な治療を受けることが大切です。
首や肩の痛みには、どんな治療がありますか？
症状に合わせて、薬物療法・注射療法・リハビリテーションなどを組み合わせて行います。原因が筋肉の緊張によるものであればストレッチや姿勢指導を重視し、神経や関節が関係している場合はエコーを使った注射などで痛みをやわらげます。
自宅でできる対処法はありますか？
首や肩の冷えを防ぎ、血流を促すことが大切です。温めたり、軽く肩を回したりするだけでもこりの緩和につながります。ただし、強い痛みやしびれがある場合は自己判断で動かさず、整形外科を受診して原因を確認してください。